住宅ローン控除で持分割合を最大化する方法と税務上の注意点

人生における大きな買い物である住宅の購入にあたり、複数人で資金を出し合い、住宅ローンを組むケースは少なくありません。
特に、ご夫婦や親子などで共有名義とする場合、建物の所有権をどのように分けるか、いわゆる「持分割合」の設定は、将来的な税金、とりわけ住宅ローン控除の適用に大きな影響を及ぼす可能性があります。
せっかくの控除制度を最大限に活用するためには、この持分割合の考え方を正しく理解しておくことが不可欠です。
今回は、住宅ローン控除における持分割合の重要性から、具体的な設定方法、そして税務上の注意点までを詳しく解説していきます。

住宅ローン控除における持分割合の影響要因

持分割合が控除対象額の算定根拠

住宅ローン控除は、居住者がその年に支払った住宅ローン年末残高の合計額に対して、一定の割合を所得税や住民税から差し引くことができる税制優遇措置であり、控除の対象となるローン残高は、原則としてその居住者が所有する住宅の持分割合に応じて按分されます。
つまり、建物の登記簿謄本に記載される持分割合が、自分がいくらのローン残高を負担しているかの客観的な根拠となり、その持分割合に基づいて計算されたローン残高が、住宅ローン控除の計算対象となるわけです。
例えば、建物価格の50%の持分を持つ方が、実際にはローン総額の80%を返済していたとしても、控除対象となるのは、その持分割合である50%に対応するローン残高までとなるため、持分割合の設定が控除額に直接的な影響を与えることになります。

ローン返済額と持分割合の一致が控除額最大化に

住宅ローン控除の額を最大化するためには、建物の持分割合と、実際に住宅ローンを負担している割合とを一致させることが極めて重要となります。
なぜなら、控除の計算においては、各共有者が「いくらのローン残高を負担したか」が基準となりますが、その負担額が、所有割合である持分割合を超えている場合、持分割合を超える部分については控除の対象外とみなされてしまう可能性があるからです。
例えば、夫婦のどちらか一方が主にローンを返済している場合でも、持分割合が折半(50%ずつ)になっていれば、その返済額のうち持分割合である50%相当額のみが控除対象となります。
したがって、実際に負担しているローン返済額と持分割合を正確に一致させることで、ローン残高全体を最大限に控除対象額に含めることができ、結果として控除額の最大化に繋がるのです。

複数人で住宅ローン控除を受ける際の持分割合設定方法は?

ペアローン利用時の持分割合設定例

ペアローンとは、夫婦それぞれが主債務者となり、それぞれが個別の住宅ローンを組む形態を指します。
この場合、各々のローン契約に基づき、個々の所得から住宅ローン控除を受けることになります。
そのため、建物の持分割合も、各々のローン負担額や返済能力に応じて設定するのが一般的であり、最もシンプルで分かりやすいのは、各々のローン借入額や返済額の割合に合わせて持分割合を設定するケースです。
具体例として、夫が1,000万円、妻が1,000万円のローンをそれぞれ組んだ場合、建物の持分割合を夫50%、妻50%と設定することで、それぞれのローン残高がそれぞれの控除対象となり、双方の控除を最大限に受けることが可能になります。
登記上の持分割合とローン契約内容を一致させることで、税務署への説明も容易になります。

連帯債務型利用時の持分割合設定例

連帯債務型ローンは、夫婦の一方または双方が連帯して債務を負う一本のローン契約を共有する形態です。
この場合、住宅ローン控除の適用にあたっては、税務署は登記簿謄本に記載された建物の持分割合を基準に、各共有者が負担すべきローン残高を判断する傾向が強いです。
例えば、建物全体の評価額が5,000万円で、ローン総額が4,000万円あり、夫が建物持分の4/5(80%)、妻が1/5(20%)の持分を設定した場合、本来夫がローン総額の80%(3,200万円)を、妻が20%(800万円)を負担していたとしても、控除対象となるのは、夫はその持分である80%に対応するローン負担額、妻はその持分である20%に対応するローン負担額までとなります。
もし実際のローン負担割合と持分割合が異なる場合、税務署に対して実際の負担割合を証明するための追加書類提出が求められることもありますが、一般的には、控除額を最大化し、手続きを簡略化するためにも、実際のローン返済負担割合と持分割合を一致させて設定することが推奨されます。

持分割合設定時に確認すべき税務上の注意点

複数人で住宅ローンを利用し、持分割合を設定する際には、いくつかの税務上の注意点を確認しておく必要があります。
まず、最も基本的な点として、登記簿謄本に記載される持分割合が、住宅ローン控除における控除対象額算定の最終的な根拠となるため、ローン契約書の内容や、実際に誰がいくら返済しているかといった実質的な負担割合との整合性を確認することが不可欠です。
また、住宅ローン控除を受けるためには、その物件に居住していることが前提となりますので、共有者全員が居住しているか、あるいは単独居住の場合でも、その持分に応じた控除が適切に受けられるかを確認する必要があります。
さらに、持分割合の設定にあたり、一方の購入資金負担が著しく大きいにもかかわらず、持分割合が著しく不均衡である場合(例えば、一方が購入資金の全額を負担したのに持分が0%である場合など)、その時価評価額との差額が贈与とみなされ、贈与税が課税されるリスクも考慮しなければなりません。
これらの複雑な点を考慮すると、専門家である税理士に相談し、個別の状況に合わせた最適な持分割合の設定や、将来的な資産承継まで見据えたアドバイスを受けることが賢明です。

まとめ

複数人で住宅ローンを利用して住宅を購入する際、住宅ローン控除を最大限に活用するためには、建物の持分割合の設定が極めて重要となります。
持分割合は、各共有者が負担するローン残高のうち、いくらが控除の対象となるかの算定根拠となるため、原則として実際のローン返済負担割合と一致させることが、控除額の最大化に繋がります。
ペアローンや連帯債務型といったローンの形態によって具体的な設定方法が異なりますが、いずれの場合も登記簿謄本上の持分割合と実際の負担額との整合性を確保し、税務上の注意点を踏まえることが肝要です。
不明な点や複雑な状況では、専門家への相談も検討しましょう。
大手ハウスメーカー経験者・建築士・施工管理士の経験を持つ住宅・不動産の専門家が徹底サポートいたします。
山口市を中心に山口県全域で「築浅中古住宅を買いたい!」「新築建売を買いたい!」という方はぜひご相談ください。

山口で中古住宅・新築住宅・マンションのご購入なら『住むテラスイエティ』にお任せください!

当社では大手ハウスメーカーでの16年の実績を持つ代表をはじめ、不動産のスペシャリストが集結したチームです。この豊富な経験と専門知識を生かし、お客様一人ひとりに合わせた最適な住まいを提案します。私たちの知識は、単に住宅を販売するだけでなく、お客様が長期にわたって快適に生活できるようなサポートを提供することにあります。

お問い合わせは、お電話またはメールにて承ります!

お電話の場合はこちら:0120-52-6551
メールの場合はこちら:お問合せ専用フォーム
新築住宅の物件一覧はこちら:新築物件一覧ページ
築浅住宅の物件一覧はこちら:築浅物件一覧ページ
中古住宅の物件一覧はこちら:中古住宅物件一覧ページ
中古マンションの一覧はこちら:中古マンション一覧ページ

 

◎ピックアップ動画(前編)

◎ピックアップ動画(後編)

関連記事